予防接種

定期接種(一類疾病)

ジフテリア、百日せき、破傷風

①沈降製剤DPTワクチン

対象者 1期初回 生後3月から生後90月に至るまでの間にある者
標準的な接種期間 生後3月に達した時から生後12月に達するまでの期間
回数 3回
間隔 3週間から8週間まで
接種量 各0.5mL
方法 皮下
対象者 1期追加 生後3月から生後90月に至るまでの間にある者(1期初回接種(3回)
終了後、6月以上の間隔をおく)
標準的な接種期間 1期初回接種(3回)終了後12月に達したときから18月に達するまでの期間
回数 1回
接種量 0.5mL
方法 皮下

②DTトキソイド

対象者 2期 11歳以上13歳未満
標準的な接種期間 11歳に達した時から12歳に至るまでの期間
回数 1回
接種量 0.1mL
方法 皮下

備考

第1期で接種間隔があいた場合は、全てのやり直しはせず規定の回数を接種する

ポリオ
対象者 生後3月から生後90月に至るまでの間にある者
標準的な接種期間 生後3月に達した時から生後18月に達するまでの期間
回数 2回
間隔 6週間以上
接種量 各0.05mL
方法 経口

備考

・下痢がある場合は延期する
・服用後30分以内に吐き出した場合は再服用させる
・通常、春と秋に実施することが望ましい

麻しん・風しん
対象者 第1期(1回目) 生後12月から生後24月に至るまでの間にある者
回数 1回
対象者 第2期(2回目) 5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達するまでの日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にあるもの(いわゆる幼稚園の年長児)
回数 1回

備考

麻しん及び風しんの予防接種は、別々に1回接種する方法だったが、平成18年4月1日から、MR混合ワクチンを使用して、麻しんと風しんを同時に2回接種する方法になる

定期接種(二類疾病)

インフルエンザ
対象者 65歳以上の者
60歳以上65歳未満のものであって、心臓、じん臓、又は呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活行動が極度に制限される程度の障害を有する者及びヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常の生活がほとんど不可能な程度の障害を有する者
標準的な接種期間 生後3月に達した時から生後12月に達するまでの期間
回数 毎年度 1回
接種量 各0.5mL
方法 経皮

結核予防法

BCG
対象者 生後6月未満(地理的条件、交通事情、災害の発生その他の特別な事情によりやむを得ないと認められる場合においては、1歳未満)
回数 1回
接種量 規定のスポイトで滴下
方法 経皮

任意の予防接種

インフルエンザ
対象者 二類の対象者を除く全年齢
回数 1回又は2回
間隔 1~4週(3~4週が望ましい)
接種量 1歳未満 0.1mL、1~5歳 0.2mL、6~12歳 0.3mL、13歳以上 0.5mL
方法 皮下
おたふくかぜ
対象者 1歳以上の未罹患者
回数 1回
接種量 0.5mL以下
方法 皮下

備考

副反応は少ないが、ときに接種2~3週間後に一過性の耳下腺腫脹や発熱が見られることもある。また、まれに髄膜炎の報告もある。

水痘
対象者 1歳以上の未罹患者
回数 1回
接種量 0.5mL以下
方法 皮下

備考

ときに水痘に罹患し軽く発疹が出ることがある。

B型肝炎
対象者 HBs抗原陽性の母親から生まれたHBs抗原陽性の乳児
回数 3回
間隔 通常生後2、3、5ヶ月
接種量 各0.25mL以下
方法 皮下

備考

出生直後(できるだけ早く、遅くとも48時間以内)と、生後2ヶ月にHB免疫グロブリンを通常1mL筋注。
ただし、HBe抗原陰性の母親から生まれた児の場合は2回目のHB免疫グロブリンを省略してもよい。
また、必要に応じて追加接種を行う。

対象者 ハイリスク者、医療従事者、腎透析を受けている者、海外長期滞在者など
回数 3回
間隔 1ヶ月間隔で2回、その後5~6ヵ月後に1回
接種量 各0.5mL(10歳未満の小児は0.25mL)
方法 皮下
肺炎球菌
対象者 免疫正常者、高齢者、2歳以上の慢性心・肺・肝・腎疾患患者、糖尿病者
2歳以上の免疫不全者
回数 1回
接種量 0.5mL
方法 皮下

備考

接種時期はいつでもよい。
脾臓摘出を受けた者は健康保険適応。

A型肝炎
対象者 16歳以上
回数 初回2回 追加1回
間隔 2~4週 初回接種後6ヶ月~2年
接種量 0.5mL
方法 皮下または筋肉内

備考

小児への適応はない

狂犬病
対象者 全年齢
回数 暴露前3回 暴露後6回
間隔 4週間間隔で2回 6~12ヵ月後1回 1回目を0日として以降3,7,14,30,90日
接種量 各1.0mL
方法 皮下

備考

小児も大人も同種接種
暴露後免疫を受け、6ヶ月以内の再咬傷の場合はワクチン接種は不要。
6ヶ月以上の場合は初めて咬まれた場合と同じ6回接種する

子宮頸がん予防ワクチン

予防接種の効果

 子宮頸がんの原因は主にヒトパピローマウイルス(HPV)による感染と言われ,その中でも「16型」「18型」は発症原因全体の約6割を占めています。発がん性HPVに感染する前にワクチン接種をすると効果的であり,子宮頸がん予防ワクチンは,この2つの型の感染を予防する効果があるといわれています。ただし,その他の発がん性HPVの感染は予防できません。また,すでに感染しているウイルスをなくしたり,がんになるのを遅らせたり,治したりすることはできません。 ※ワクチン接種後も,20歳になったら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。

回数 1回
間隔 2回目:初回接種の1か月後 3回目:2回目接種の5か月後

副反応

予防接種を受けた後30分間程度は、医師と連絡がとれるようにしておきましょう。急な副反応はこの間に起こることがあります。接種後1週間は以下の症状に注意し、強い痛みがある場合や症状が長引く場合など、気になる症状があるときは、医師の診察を受けてください。

・頻度10%以上:かゆみ、注射部位の痛み・赤み・腫れ・胃腸症状(吐き気、嘔吐、下痢など)、筋肉の痛み、関節の痛み、頭痛
・頻度1~10%未満:発疹,じんましん、注射部位のしこり、めまい、発熱など
・頻度0.1~1%未満:注射部位のピリピリ感/ムズムズ感
・頻度不明:失神・血管迷走神経発作(息苦しい、息切れ、動悸など)

※重い副反応として、まれにアナフィラキシー様症状(血管浮腫・じんましん・呼吸困難など)が現れることがあります。
※平成21年12月から平成22年10月末現在、推計40万人が接種を受け、副反応の報告は81件あり、そのうち最も多いものは、失神・意識消失の21件となっています。

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